【12話】見栄っ張りで嘘つき
前回の加速する借金でお話したようにこの頃綺麗な彼女ができたイタオです。
この彼女とはスカウトで声をかけて知り合いました。
まだ学生だった彼女はワタクシには勿体ないくらいの美女。
モデルこそやっていないものの、ストリートスナップみたいなものではいつも雑誌に出ていて某有名大学に通っていました。
街で話しかけたのですがすぐに店では働かないという事がわかったのでただお友達になる作戦に変更。
可愛いし飲み友達くらいになれたらいいなって感覚ですね。
ところがここでイタオ的奇跡が起きます。
なんとその美女がワタクシイタオの事を気にいってくれたのです。
そしてしばらく遊ぶうちに告白されるという…
きっとワタクシはここで運を使い果たしたのです。
ちーん
答えは勿論OK。
楽しい美女とのお付き合いがスタートしたのですがこれが更に更に借金を重ねる事となります。
彼女(ここからはレイと呼びましょう)とのお付き合いは本当に楽しいものでした。
性格も凄くマッチしてアウトドアで行動派の彼女には本当に尊敬すらしてました。
しかも美人。
やっぱり周りから
「おまえの彼女かわいい」
と言われるのは無条件で嬉しいものです。
この気持ちわかる人はプチョヘンザップ
って感じです。
田舎者のワタクシにとっては雑誌に出てる彼女をみて鼻が高かったな~
しかし彼女ができるという事は同時に出費が増えるという事でもあります。
この頃ワタクシのスカウトとしての成績は平均よりちょい下くらい。
あの期待の新人だったワタクシがどうしてそこまで落ちたかって?
答えは簡単です。
タイムカード押して毎日パチスロに行ってましたから。(カスです)
初めは最低限のノルマを達成しないと時給も下がるからとパチスロをしながらも最低限はこなしていました。
ところがパチスロで勝ちが続くと少しくらい時給が下がってもいーやと思う始末。
そしてまだ限度額まで余裕のある消費者金融のカードが更に働く気を失せさせたのです。
彼女のレイとは週に2回くらいのペースで会ってました。
ワタクシはシェアハウスですからご飯はいつも外食。
基本的には勿論ワタクシもち。
そして休みの日になるとアウトドアと旅行が好きなレイはどこか遊びに行きたがります。
都内近郊でレンタカーでドライブとか(いいでしょ?)
隣県の湖でボート乗ったりとか(素敵でしょ?)
ワタクシもアウトドア派ですから普通に楽しんで最高のデートでした。
しかしデートってお金かかりますよね。
レンタカー8千円
ご飯昼夜5千円
その他諸々5千円
一例ですがこれにホテル代なんて入ってきたら3万くらいは軽く飛びます。
レイは凄く常識のある子だったのでデート代は必ず出そうとしてくれます。
しかしそこは見栄っ張りなワタクシ。
あーいいよいいよ
なんて言って結局全部出してしまう…(ただのバカ)
そしてデートで使ったお金を仕事ではなくパチスロで取り返そうとする負のループの始まりです。
勿論レイにはギャンブルなんてやらないと言ってます。
本当は毎日パチスロに行ってるのに。
本当はパチスロで借金までしてるのに。
そんなこんなでレイとの幸せな生活の一方、レイと付き合いだして三カ月くらいでア○ムの借金がマックスの50万に到達します。
見栄と嘘で固めたワタクシはどんどん追い込まれていくことになります…
この時点での借金
ワタクシ:車のローン10万程、ア○ム50万程
ヨサク:ア○ム30万円
ジョニー:ア○ム30万円
ヨサクとジョニーの事がわからない人は6(都会の洗礼)、7(初任給)あたりを見てね(*^_^*)